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角田 宏子
(すみだ ひろこ)
関西学院大学大学院文学部日本文学科
博士課程後期課程修了
博士(文学)
日本文芸学会、
和歌文学会会員
著書(単著)
『「小町集」の研究』和泉書院 |
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【著 者】
318頁 A5判 並製
定価 本体1500円
ISBN978-4-903762-17-3
本書は、村上天皇の和歌集『村上御集』を、夭逝した述子(藤原実頼の娘)への哀惜より始まる文芸作品であることを詳述。
「御集」が貫くテーマは日常の「贈答」。
『村上御集』は、后妃徽子女王の『斎宮集』と多数の歌を重複させ、私家集としても課題を有する「家集」である。
『村上御集』本文の独自性を探るべく、『斎宮集』の本文のみは一々伝本をことわり、また、解釈上の問題については本文の脚注ならびに補注で取り上げた。
そして、そこから見えてくる文芸作品としての構成試案を提示した。 村上天皇の歌の秀逸を示すために、全体の54%を占める斎宮女御 徽子の歌が入ったとする新解釈も示している。全文書き下ろし。 |